KNOWLEDGE
知る
上鹿川で自然を守る方々
延岡と日之影の境を流れる綱ノ瀬川。
巨岩と澄んだ水が美しく
訪れる度に感動する川を上流へ移動いたしますと
クライミングの名所としても知られる
比叡山や矢筈岳がそびえ立ち
さらに奥へ進めば
鹿川渓谷や鉾岳をはじめとした
息を飲むような美しさのエリア。
延岡市の上鹿川エリアは
比叡山や矢筈岳よりもさらに奥地に位置しています。
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綱ノ瀬川の流れるエリア一帯では
山登りやハイキング
クライミングにボルダリング
渓流釣りや沢登りと
山の自然で楽しむ
様々なアクティビティが楽しめ
美しい渓谷は時に濁流となる厳しさを持ち
四季の美しさや花の美しさも楽しめるエリアです。
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花の季節にもなれば
上鹿川エリアには車道脇にも山野草や
そこで生活される方々の育てる花が増え
とても暖かさを感じるエリアで
僕らも頻繁に遊びに訪れる場所でありますが
今回はそんな上鹿川で
自然を守る活動をされる
“上鹿川フォレストマントル”の
戸高さま、西さまにお会いし
上鹿川での活動や想いを聞かせていただきました。
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一度にはご紹介しきれないため
複数回に分けて
定期的にご紹介させていただければと
考えております。
今回は
上鹿川フォレストマントルという団体で
上鹿川の自然を守り
地域と共に活動をされる方々がいること。
そしてそうした方々の
ほんの一部の想いをお伝えできれば
非常に嬉しく思います。
上鹿川フォレストマントル
上鹿川の名峰のひとつ
「鉾岳」に隣接する「鬼の目山」
ここには九州本土で唯一と言われる
天然杉が存在し
天然杉やその周辺の自然を守るための活動や
その森のイタヤカエデから
メイプルシロップなどを作られたり。
上鹿川の自然を守り
その自然と共に生活する方々。
そうした団体が
上鹿川フォレストマントルです。
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“マントル”とは
「マント」や「覆う」という意味を持つ言葉ですが
今の環境は、母親が子供を守るように。
雨風から子供を守るように。
そうした形で森を守らなければ
美しい森林は守ることができませんと
とても温かい言葉で語ってくださるお二方。
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それは、環境の変化からであり
増えすぎた鹿から森を守るためであり
決して動物が悪い訳ではないけれど、
新芽が摘まれて木々の子供が育たない森を
母親のように守っていきたいと語ってくださいます。
その具体的な活動は
天然杉やその周辺の失われつつある環境を
鹿などの食害から守るための鹿避けネットの設置から
各種調査まで、多岐に渡ります。
そんなお二方が
とても温かく語ってくださり
記憶にも残っている言葉があります。
国有林は国民の森
国有林と聞くと
“国が管理する”
“森林管理署が管理する”
そうしたイメージを持たれる方も多いが、
“国有林は国民である私たちの森”
だという言葉。
昔と今とでは生活環境が変わり
日常の暮らしと森とが
あまりにもかけ離れていることに寂しさを感じると
その森の麓で暮らすお二方から
想いを聞かせていただきます。
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山は「登る」ということだけでなく
自然と様々な関わりを持ち
様々な喜びを得て
様々な恩恵を受けるものであり
そうした場所を活用し、守っていくこと。
そんな自然との関わり方を
今一度、大切にしたいと話してくださいます。
けれど、それは決して
「昔は良かった」
「昔の方がいい」ということでない感覚を
上鹿川フォレストマントルの
お二方と話していると実感いたします。
“新たな”感覚、”新たな”視点
上鹿川フォレストマントルの方々の保護活動には
若い方の参加も多く
お二人も新たな感覚や
新たな視点を大切にしたいと語ってくださいます。
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自分たちの団体が活動する成果は
決して自分たちが恩恵を受けるものではなく
次の世代に繋いでいくもの。
そうした意思や気持ちを感じるお二方の話では
若い方々の発想も非常に大切であり
山や自然を楽しむ方々と
山や自然を守ろうという気持ちを
どのように繋いでいくかは
新たな感覚や
新たな視点もとても大切で
若い方々の発想が
とても好きだと話してくださいます。
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山や自然を楽しむにも様々な楽しみ方があり
山や自然を守るにも様々な伝え方があり
お話を聞かせていただきながら、終始温かく
そして明るい時間を過ごさせていただきましたが
こうした方々の空気感が
このエリアを訪れた時に感じる温かさなのかなと
そうしたことを感じさせていただける時間でした。
今回ご紹介しきれていない点もありますが
また改めて、PORTALでもお邪魔させていただきながら
ご紹介させていただきます。
上鹿川の自然やフィールドのご紹介も
今回お話させていただいた戸高さんとともに
ご覧いただいている皆様へご紹介できれば幸いです。
是非、皆さまも上鹿川の自然に触れながら
こうした方々の活動や想いを感じ取っていただけたなら
非常に幸いでございます。
戸高さま、西さま
貴重な時間をありがとうございました。
上鹿川フォレストマントルの活動は
一部以下のサイトでも
ご紹介されております。